事業のマニュアル化

クリスチャン・ディオールは、会社設立当時から経営に関するあらゆるノウハウを独自にまとめていました。

マニュアル

ディオールは、ブサックからの「会社経営」というものを学び、それを更に彼なりの解釈に置き換え、ディオール社に完璧なシステムを導入しました。

彼は、「企業イメージ」「社内規則」をなどが盛り込まれた新しい財政管理法を構築し、それを詳細にまとめ上げました。

クチュリエとしてだけでなく、実業家としても成功した彼は、その成功の秘訣をライバル社に知られたくないとは考えなかったのでしょうか?

彼はむしろ、自分の経営知識を披露することで、後身育成を実現していこうと考えていました。

彼は自分のブランドに対するイメージや経営哲学を人々に知ってもらうために、頻繁に講演会を行いました。

そしてその中で、「クチュールの二大機能」とは、

1. 職人的仕事の擁護

2. 生活水準向上のため、才能ある人を生かす方法を見つけること

と説きました。

彼はまた、2冊の著書も発表しています。

1冊目は1951年に、そして2冊目は1956年に発売され、特に2冊目には彼の経営哲学や価値観が全て書かれていて、後身デザイナーにとっては有り難い経営ヒントが満載の1冊になりました。

このようなディオールの実業家としての努力があり、ディオールの死後も会社が滞ることなく、円滑な経営が続いていったのです。

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