クリスチャン・ディオール誕生(Christian Dior, 1905年1月21日~1957年10月23日)
クリスチャン・ディオールが生まれたのは、フランス北部・ノルマンディー地方にある港町、グランヴィルです。
ここで、5人兄弟の2番目として生まれました。
ブルジョワ階級のとても裕福な家庭で、伯父は大臣経験者、父は肥料の事業で成功した実業家。
そんなお金持ちの家族の中で、クリスチャンは何不自由なく成長しました。
良家の両親らしく、子供たちには厳格な教育をほどこしていたといいます。
そして、父親はクリスチャンに、外交官になってほしいと願っていました。
しかし、クリスチャンは政治や外交に関心がなく、その代わりにアートにとても興味を持っていました。
幼い頃から既に好奇心の塊で、またデッサンが趣味でした。
町で行われるカーニバルの様子や、ファッションのスケッチをしながら過ごすことを好みました。
彼の芸術への高い関心は止むことがなく、いつしか父親の望む進路とは全く違う道を歩きたいと思うようになりました。
そして、実際に美術学校に入学したいと願い出たのですが、両親の猛烈な反対に遭い、やむを得ず進学を諦めます。
両親と何とか折り合いをつけ、学生になるまでは我慢することが多かったようです。
しかし、両親の希望通りに政治専門学校に進学すると彼の芸術への情熱はますます高まります。
学生時代の彼は勉強を殆どせず、結局カフェで知り合った芸術仲間との交友に明け暮れて過ごしました。
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