ジャンフランコ・フェレ(Marc Bohan, 1926年8月22日)
マルク・ボアンが約30年、クリスチャン・ディオールのチーフデザイナーとして作品を手掛けたあと、80年代にディオール社を買収した実業家、ベルナール・アルノーによって次のチーフデザイナーに任命されたのは、ジャンフランコ・フェレです。
フェレはイタリア出身で、地元の大学で建築学を修めました。
それ故、そして彼のデザイナーとしての作風もあり、フェレは「ファッション界の建築家」と呼ばれています。
イタリアでは、ジョルジョ・アルマーニ、ジャンニ・ヴェルサーチと並び、「イタリアの三大デザイナー」と呼ばれ、非常に高い評価を得ていました。
彼のキャリアのスタートは、大学卒業後の1970年。
イタリアの会社でアクセサリーデザインをしていました。
1978年に、自身の名を冠した「ジャンフランコ・フェレ」をローマにオープン。
80年代前半に初めてオートクチュールコレクションを発表し、ディオールでもクチュールラインで次々に作品を発表しました。
ディオールに在籍していた10年間(1996年まで)、彼はディオールが持つ伝統、女性らしさを維持しながら、いかにモダンなものを取り入れるかに頭を悩ませ続けたといいます。
そして、そこに彼オリジナルのテイストを加え、毎回素晴らしいコレクションを世に送り出しました。
彼はディオールとの契約が切れた後自身のブランドに集中し、2007年に、故郷イタリアの病院で亡くなりました。
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