ジア・カランギ（Gia Carangi, 1960年～1986年11月18日）
ジア・カランギは、1970年代後半から1980年初めにかけて活躍したアメリカ人モデルで、「元祖スーパーモデル」と言われています。
70年代、モデル産業では、金髪にブルーの目が最も望ましいとされていましたが、茶色の髪と目を持っていたジア・カランギの美しさは、ほかのモデルたちをはるかに越えていて、あっという間に売れっ子になったのです。
地元・フィラデルフィアで新聞や広告などのバイトモデルをしていた時にモデルエージェントの目に留まり、1978年にニューヨークに移住して本格的にキャリアをスタートさせました。
当時、彼女が所属したのは、伝説的モデル、ウィルヘルミナ・クーパーが開設したモデル事務所です。
ウィルヘルミナは、ジアを娘のように可愛がり、積極的に売り出していきました。
その結果、1979年～1982年にはハイブランドの広告を飾るようになり、世界のトップモデルになったのです。
ディオールの広告に登場したのもこの時期で、クラシックな美しさで広告を飾っています。
しかし、プライベートの彼女は、思春期からのドラッグ中毒が抜け切らず、更に1980年のウィルヘルミナが亡くなったことで悲しみのどん底に落ち、モデルとしても急激な下降線を辿ります。
彼女は1986年、エイズにより亡くなりました。
ドラッグでぼろぼろになった末、孤独な最期を迎えましたが、現在でも彼女は伝説的なモデルとして語り継がれています。
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