イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent, 1936年8月1日~2008年6月1日)

クリスチャン・ディオールに認められた、「モードの帝王」の異名を持つイヴ・サンローラン。

イヴ・サンローラン

彼は、ディオールが死去した1957年にはまだ21歳の若さで、いきなりメゾン・ディオールを引き継ぐことになりました。

既に大企業に成長していたディオール社のトップに立つことが、彼にとってどれほど大きなプレッシャーだったか、想像に難くないでしょう。

サンローランは、フランス領アルジェリア出身で、地中海に近い小さな町で生まれ育ちました。

早くからファッションデザインに興味を持ち、母親や姉妹のためにドレスのデッサンを描いていました。

18歳の時に、本格的にファッションを勉強するためにパリに移住し、ファッションスクールに入学。

そこで行われたコンテストで「ヴォーグ」のディレクターに注目され、ディオールに紹介されたのです。

ディオールは、サンローランの描くデッサンに感銘を受け、自分のメゾンで暫く働かせた後、正式に後継者として彼を選びました。

ディオールの死後、初めてディオールのコレクションが行われたのは、1958年のことです。

この時、サンローランは、全体的に台形を描いたシルエット「トラペーズライン」を発表し、ディオールのエレガンスの伝統を見事に受け継いだことを証明しました。

その後の活躍は私たちの知るところであり、自身のメゾン「イヴ・サンローラン」を立ち上げ、2000年代初頭まで第一線で活躍し続けました。

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