ラフ・シモン(Raf Simons, 1968年1月12日~)
ジョン・ガリアーノがディオールから解雇され、チーフデザイナーのポストは暫く空席状態になっていました。
そして2012年、ディオールがデザイナーとして正式に任命したのは、ベルギー出身の若手、ラフ・シモンです。
ベルギー人のクチュリエは、恐らく過去にはいなかったと思います。
しかも、シモンは、家具デザイン及びメンズデザイン出身で、クチュリエとしてはほぼ実績がないのです。
シモンは、大学で産業デザインと家具デザインを専攻しました。
大学卒業後は家具デザインを手がけていましたが、1991年に初めてパリコレクションを見た時に感銘を受け、それ以来ファッションデザインを独学で勉強していきます。
彼が初めてスタートさせたアパレルラインは、メンズコレクションでした。
2005年、ジル・ザンダーで、レディースデザインの実績のないシモンが、メンズ・レディース部門の両方を任されました。
それ以降、ディオールに抜擢されるまで、ザンダーのデザインを手がけます。
これだけでもクチュール界では異色の経歴と言え、ましてやレディースデザインを始めてまだ10年も経っていないのです。
一体、どのようにして彼を抜擢するに至ったのかは不明ですが、彼が初めてディオールから発表したオートクチュールコレクションは、「完璧だった」と言う人もいるほど賞賛されました。
彼はまだディオールで仕事を始めたばかり。
これから益々期待されます。
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